レッドストーン回路において、繰り返し入力をしたい時に用いる回路です。一般的に何と言われているか分かりませんが、私は発振器と呼んでいます。
初期のころはトーチを用いたものしか作れませんでしたが、現在はコンパレータを用いた方が回路がスリムなので、こちらを紹介します。

<発信器の作り方>
・コンパレータは減算モード(先頭のランプが点灯している状態)にする。
・リピーターの遅延は2tick以上にする。
<原理>
コンパレータの減算モードの出力Qcompは、後ろからの入力Pbackと横からの入力Psideとの関係が以下になる。
Qcomp = Pback – Pside
ただしこれは論理式ではなく、アナログ値の式だということを覚えておいた方が良い。
レッドストーンの信号はスイッチなどの信号の発生源から離れるほど、アナログレベルは1ブロック毎に15〜1となり、それ以上は0となる。
ここで例えばPback=15、Pside=14とすれば、Qcomp=1となる。
これはこれで覚えておいて、まずはコンパレータだけを考えてみる。この時、出力Qcompと入力Pbackの関係は以下となる。
Qcomp = Pback
ここでQからリピーターを介して、コンパレータの横(左右のどちらでも良い)に入力する。これがPsideとなる。
ここで、リピーターの2つの機能について着目する。
①リピーターの出力Qrepのアナログ値は、リピーターへの入力Prepが如何なるレベルであっても、15となる。
Prep≠0 → Qrep=15
→ よって、Qrep≠0の時、Pside=15となり、Qcomp=0となる。
これはPbackは15〜1であるが、Pbackが如何なる値(15~1しかない)であっても、
Q = Pback -15 = 0
が成立するためである。
②リピーター後の出力は、入力に対して1〜4tickの遅れが発生する。また、コンパレータも1tick遅れる。
→ リピーターを2tickに設定すると、合計3tick遅れることとなる。
①と②によって、6tick(3tick x2)周期でQ=Pback⇔0を繰り返すこととなる。

<応用>
・出力増幅
コンパレータはリピーターと異なり、通った後にアナログ値の増幅をしない。そのため、Pbackが小さいと、発信器後の回路まで届かないことがある。
そこで、必要に応じて発振器の前(P back)か後(Qcomp)にリピーターを入れる。
・高周波発振器
これまた長くなるので、別の記事にします。
https://archiveofeiren.com/minecraft-%e9%ab%98%e5%91%a8%e6%b3%a2%e7%99%ba%e6%8c%af%e5%99%a8/